ハナむずむず。花粉症、炸裂のきざし。
3月8日は「国際婦人デー」だって、ご存知? わたし、中国に関わるまで知らなかった。ちゅうか、中国大陸関連以外では今だに聞いた事がない。共産主義社会主導のお祝い、なんだろうか? いやさて、最近では「教師の日」とか「秘書の日」とかも出現してるしねぇ……(ちなみにこれは香港で知った)。よく分かりません。
…ということで、「国際婦人デー」を祝おう、と、最近知り合った新聞記者WNに誘われて、安定門あたりにご飯を食べに行った。WNに言わせれば、安定門内大街に「
飯是鋼」という、古い毛沢東が掲げたスローガンを店名にしている店があるということで。
WNの友人のアメリカ人BR(北京滞在3年)、日本人映像作家のERさん(北京滞在半年ちょっと)と待ち合わせて、いざ、レストランへ! ……今だに古臭い商店街と胡同がたくさん残っている交道口あたりは懐かしい雰囲気だが、この店は毛沢東のスローガンを店名にしているだけあってどちらかというと、そういうところに外から集まってくる人たちに喜ばれそうな「キッチュ」な作り。考えてんなぁ……もしわたしがこのあたりで暮らしていて、わたし一人だったら、たぶん、この店には入んないと思う。
店に入ったとたん、普通のチャイニーズではなくて羊肉しゃぶしゃぶ店だということを知らされる。一瞬、WNに緊張が走る。「?」知り合ったばかりのわたしは、このときのWNの緊張感がなんのためだったのか、ぜんぜん分かっていなかった。ERさんとBRと相談して、BRの「OK」が出ると安心したように席に座るWN。……実はBRは完璧菜食主義者、WNも「たいがい」菜食主義者であることをそこで知らされる。ありゃりゃ。
ということで、肉系抜きのしゃぶしゃぶ。最初は鍋の中を二つに区切った「鶯鴦」鍋で肉食であろうERさんとわたし、そして菜食主義のBRとWNで食べようかという話もしたが、「ええやん、ええやん、肉抜きでも」ということになり、結局、辛目のスープとクリアなスープの二つに分けてもらって、全員肉抜きしゃぶしゃぶ。
それでわたしも、最初は「きのこいっぱい頼んでぇ~、きのこ鍋!」なんて思っていたんだが、注文表を見ると、この店はやっぱり羊肉しゃぶしゃぶがメインなので、その他のものは最近流行ってきた大型鍋屋のように「あれもこれも」というほど豊富でなく、結局は、エノキに春菊にレンコンにゆばに春雨……みたいな、文字通り「肉抜きしゃぶしゃぶ」に……
ただ、うまかった。
これが思った以上にうまかったのであ~る。
スープがすごくおいしかったんですね、クリアの方も辛目のほうも。だから野菜を入れただけでも、野菜がうまい。3人はわたしより先にギブアップしたけれど、調子に乗ったわたしは終わりごろに「スープのネタ」として出された、ねぎと、たぶん柑橘系の果汁を混ぜた調味料にクリアスープを足して2杯。この調味料もおいしかった。
3月8日国際婦人デーイブ。満足。
飯是鋼:東城区安定門内大街(具体的な住所は不明。交道口交差点から北へ約200メートルくらい?)
*朝陽門外大街にもまったく同じ名前の店あり。